社用車の車窓から
飛び出す瞬間を見定める。

玉井 大樹
[営業]2018年入社 玉井 大樹

サッカーに没頭していた大学時代、故郷の和歌山を離れていたこともあって、就職で地元に戻ろうと玉井は考えていた。
当時、外部から召集されていたコーチが一般の会社員だったこともあり、就職活動を控えていた玉井は、練習の合間に就活の相談をコーチに持ちかけていた。
「和歌山にいい会社ってないですか?と尋ねたときに、キナンって会社がすごく伸びていていい会社らしいと教えてもらったんです」

学内セミナーでも見かけたキナン。「お客様のお役立ち」というテーマで展開されていたセミナーで見た動画の中で「何も知らないで真っ白な状態からキナン色に染まれ」という言葉に心を打たれ、コーチが導いてくれた運命的なものを感じたのだという。
入社してからは、すっかり営業(スタッフ)としてキナン色に染まり始めた玉井。自慢のフィジカルを活かし行動量で勝負していた。
あるとき、先輩からのアドバイスをヒントに、その日の行動テーマをつくったのをきっかけに、日によって営業テーマをつくりはじめたのだという。

「土木工事は天候に左右されます。当然、お客様は雨の日は事務所にいらっしゃいますから、じっくり腰を据えて提案できます。現場が動いていれば、細かなことはお話できませんから手短にしたり。今日は、飛び込みを中心に組み立てようだとか、まるでトレーニングメニューを組むみたいに、その日その日のメニューをつくるんです。それを自分のリズムで作り上げていくので、やることに集中ができて効率もアップするんですよ」
玉井の場合、こうしたリズムのある動きをするだけではない。例えば、雨続きだった場合は現場が慌ただしいから、時間があっても訪問を控えたり、現場の様子を見て、穏やかな空気感を察知して、そのタイミングで飛び込んだり。競合企業のアプローチが見え隠れしてくれば、先回りして提案を優先させる。

そうですね、サッカーで言うとボランチですかね。それは意識しています」
スペースが空けばそこに入り込み、攻撃を阻止するよりも動きを遅らせるためにどう立ち回るか、それは玉井が培ったサッカーのセオリーと似ている。
「実はそれ以上に意識しているのは、最初の30秒の動きなんですよ。お客様と顔を合わせたときの挨拶のタイミング、声の大きさ、頼まれたこと、尋ねられたことに対してのレスポンス、全て初動次第で印象が変わります。もちろん、そのリズムで仕事が進んでいきますし」
尊敬する先輩や上司、クライアントからも多くを学んでいる玉井。それを自分なりに飲み込み、自分流に変換しながら吸収していく。そうしてキナンイズムを継承・進化させていくことが、キナン色なのかもしれない。